下回り防錆加工の作業内容
「下回り防錆加工」の作業内容をご紹介します。
まず最初に、現存するどのような手段を講じたとしても「完全・完璧な防錆」は出来ません。
しかしながら、適切な防錆処理を施す事で、愛車の下回りを、錆の侵攻から長期間守ってくれる防錆手段が存在するのも事実です。
当店の地元、新潟県を含む「雪国」では、冬場に多量に撒かれる塩カル(融雪剤)や凍結防止剤が錆の発生の原因になってしまうのは、周知の事実であります。また、日本海に隣接した当県では、海岸からの潮風による「塩害」が、更なる錆の発生を引き起こす原因と言われております。
そこで、当店では、この塩害に着目し、特に塩害に強い防錆効果を発揮する防錆剤を使用して下回り防錆加工を行っております。この溶剤は、完全乾燥させると約0.3~0.5mmもの弾性を有する状態で膜厚形成が為されますので、缶スプレータイプの防錆剤を吹き付けただけの簡易的な防錆処理と違い、格段に高い防錆効果を発揮します。
下回り防錆加工は、一目で分かるボディーのコーティングと違い、リフトアップしない限り、施工した箇所(下回り)を、お客様が直接確認するという事が難しいという観点もありますので、どのような手順で作業を進めていくのかを画像を含めてご紹介したいと思います。
最初に下回りの泥や油分等を高圧洗浄機により綺麗に洗浄します。洗浄後は、脱脂し、水分をしっかりと乾燥させます。
次に、下回りに施工する防錆剤は、専用の高圧(エアレス)スプレーポンプを使用して、施工致しますので、溶剤が掛かってはいけない箇所はしっかりとガードしなければいけません。
ボディは勿論、ブレーキ関係やショック等の機能部品もマスキング致します。
また、下回り部分においてもブレーキラインやマフラー等もしっかりとマスキング致します。
マスキングが完了したら、高圧(エアレス)スプレーポンプ及び特殊ツールを使用して、鋼板の合せ目等の細かな箇所にも浸透するように、丁寧に吹き付け処理を行っていきます。この吹き付け処理は、施工箇所に応じ、複数種ある専用ガンの使い分けやムラにならない様な処理方法に熟練の技術を要する作業となります。
こちらは防錆処理前の状態です。
黒色防錆剤を、隅々まで丁寧に吹き付け処理していきます。
溶剤の定着後は、黒色の防錆剤が、膜厚形成されますので、長期間がっちりと下回りを錆からガード致します。使用する材料は、塩水噴霧試験1000時間をクリアした新潟の地域に最も適した防錆剤を使用しております。
※水性タイプのシャシブラックではありません。
ボディーコーティングと同様、当店一押しのお薦めメニューとなっておりますので、是非、ご検討下さい。